20年ほど前に、時々訪ねた元町の小さなフレンチ料理店は、シェフ一人で切り盛りするアットホームな店だった。
客もポツリポツリで、私達だけの時もあり、食事の最後のコーヒータイムになると、シェフは近くの席に座って、一緒に世間話を始めた。
彼はフランスに料理修行に行っており、「フランスは食の安全に厳しい国だから、フランスの食材は安心できる」と教えてくれた。
食の安全は国が守るはずでは・・?
20代で出産直後に、体調を崩した時に「マクロビオティック健康法」に出会い、分厚い本を買って勉強した。
この療法は簡単に言うと、春夏秋冬で旬の食べ物、住んでる土地の食べ物を食べる。農薬など危険物はなるべく避ける。和食を中心にする・・等など。
夏に実る野菜は身体を冷やすように出来ているということで、冷え性で悩んでいた私はそれ以降は、夏以外は口にはしなかった。
しかし、いつしかTVCMの影響で、冬の暖房の効いた部屋でアイスクリームを食べる・・なんてことやってしまっていた。アイスは旬の食べ物という以前に、れっきとして身体を冷やすもの。わかっていながら、つい流行に乗ってしまう浅はかさ。
そういう経験もあり、シェフの話を聞いて、フランス人が羨ましいなぁと思った。日本の野菜は農薬散布されてるし、インスタント食品などに、化学調味料は必ずというほど入っている。
けれども、過去の私の食に関する危険度はこの程度。若い頃は仕事が深夜まで及ぶブラック企業で、外食も多かったし、即席もレトルトも、平気で口にしていた。
日本の食品添加物数は不名誉な世界一!
2年前の2016年、告発した医者やジャーナリスト、元食品メーカーの方の本を読み始めて、食品業界で何が起こっているのかを知り、自分の身体のデータには出ない不調、早すぎる老化などがようやく理解できたのだった。
日本政府が許可する食品添加物は、なんと世界一!しかも極めて危険な添加物もてんこ盛りだ。それらは即席食品ばかりか、コンビニのお惣菜にも多く使用されている。
日本の食品添加物数(2007年8月時点)
●指定添加物:約400種類
●既存添加物:約400種類
●天然香料:約600種類
●一般飲料物添加物:約100種類合計すると『1500種類前後』の数字となります。
(※石油合成添加物は約351品目)これだけでは、多いのか少ないのか・・
比較のため↓
◎他国の食品添加物の認可数・・・
アメリカ・・・133品目
ドイツ・・・・・64品目
フランス・・・・32品目
イギリス・・・・21品目
このデータを見れば、シェフの言ってたことは本当だ!と納得。ちなみに2007年から現在の間に、日本の許可添加物はもっと増えているようだ。
猫のマルはフード添加物でハゲが出来た!
20年前に以前の家の近く、小さな神社で捨てられていた、子猫のマル。大きな声で泣き喚いていたので、探してみると汚れの無い綺麗な身体で、私が近づくと訴えてきた。「怖い、怖い、お母さん!」とか言ってるように聞こえたのだ。
恐らく、捨てられたばかりだったのだろう。生後1ヶ月ほどの大きさで、抱き上げるとホッと安心したように大人しく抱かれた。
この子が身体の毛が抜けて、ところどころハゲるというアレルギーになった。色々タ尋ねていくうちに「添加物のないフードに変えてください。特に着色料がいけない」と助言を得て、変えてみるとすっかり治ったので、添加物の害は経験済みだ。
マルは12才で亡くなる前に、口内炎で食べられなくなり、体力がみるみる衰えたが、生の新鮮な魚をやってみると食べたので、これで1年は寿命が伸びた。加工品のフードは飼い主には楽だが、やはり新鮮な食べ物が猫の健康に大切なのだ。
ちなみに、獣医は「口内炎は治せない、徐々に進行し、水も飲めなくなって死んでしまう」などと言ったが、マルの口内炎は治った。口内炎の原因も食品添加物だったのだろう。
食品添加物をまずは避ける
人工添加物の怖さを知り、出来るだけ口にしないように避ける。これが人も猫を含む動物も、現代病を防ぐ入り口なのだ。他にも山程、注意しなければいけないことがあるが(^_^;) まずはこれ!
食養生で一番始めにしたことは、添加物の宝庫である調味料を変えていったこと。


醤油、塩、味噌、味醂、油・・これらは日本由来のものだが、昔ながらの作り方をしている会社は少数で、ほとんどのメーカーが添加物を入れて、短期間で簡単に作っているので、いわばまがい物。
こういう調味料を使っていれば、間違いなく毎日、危険な添加物が体内に入るということになる。
まず添加物大国日本における食品添加物の三大原料メーカーは、
1 味の素
2 協和発酵
3 武田製薬
そしてその3大メーカーから添加物 メーカーに原料が販売さる流れ。
原料そのモノは添加物単体で白い粉状になっているらしい。
その原料とは
1 グルタミン酸ナトリウム
2 クエン酸ナトリウム
3 ソルビン酸カリウム
4 亜硝酸ナトリウム
5 ポリリン酸ナトリウム
6 プロピレングリコール
7 アスコルビン酸そしてその原料を添加物メーカーがそれぞれをブレンドし、練り製品用、水産加工食品用、食肉原料加工食品用などの用途別に添加物を作っているらしい。
びっくり!日本の食品添加物数

着色料無添加に変えて、抜け毛が治った亡きマル
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