キジ猫のバンビが、頻繁にトイレに行くので、中のトイレシーツを見ると、血尿が出ている。膀胱炎のようだ。
顔を見ると、ケロッとごく普通の表情なので、患ってから、あまり時間は経っていないようで、まずは膀胱炎の薬を飲ますことにした。
抗生剤より、自然薬の漢方で治す
猫は尿道が短いので、膀胱炎に掛かりやすい。これまでも何匹か患ってきて、最初のうちは、獣医に通って、抗生剤を飲ませていたが、抗生剤の怖さを知り、自分の漢方薬を飲ませるようにしている。
食養生する前の私は低体温で、よく膀胱炎に掛かり、薬局で買える漢方薬「ボーコレン」を常備していた。よく効くし、副作用も無いので、老猫が患った時に飲ませてみた。
すると、同じようにすぐに効いて、症状が和らいでいった。
ボーコレンは錠剤だったので、左手で猫の頭を押さえて、右手で猫の口をこじ開けて、小さく割ったものを、喉近くに放り込む。それから、吐き出さないように、暫く口を押さえておくと、ごくんと飲み込んでくれる。
その後に同じく漢方薬の、「腎仙散」に変更した。炎症を抑える成分のうち、ボーコレンには入っていない効果的な成分が入っていると、薬剤師に勧められたので。
「腎仙散」はねっとりとした粉末で、それほど苦くはないが、薬草の匂いがあり、飲みにくい。しかし私自身、痛みがあったり、ムズムズしたり、膀胱炎の気が出るとすぐに1包飲むと、30分ほどで効き、大概は治ってしまう。
粉末薬を猫に飲ませるには?
以前にも、黒猫のさくら(3歳)が、おしっこが出なくて、一晩中トイレから離れられないほど、やや重い膀胱炎に掛かり、「腎仙散」を飲まそうとしたが、食欲もなく、ご飯に混ぜることもできない。
口を開けて、上顎にくっつけてみたけど、嫌がって、つばを吐いて出そうとする。
何とか上手く飲ませられないか・・・そうだ、丸めて錠剤にすればいい!
で、水の滴を垂らして、小さく、仁丹くらいに丸めた。これを5~6粒ほど、喉の奥に放り込むと、上手く飲んでくれた。
人間の大人で1日3回とあるので、体重は約十分の1とすると、1包の4分の1程度を、何度かに分けて飲ませる。一度に飲ませようと、時間を掛けると、途中で逃げるので、焦らず、ゆっくりと。
目に一杯涙を溜めて、辛そうにしていたさくらは、1包の三分の一ほど、飲ませた頃に、症状が治まり、ようやくおしっこが出るようになった。やれやれ・・膀胱炎は本当に辛いので、我慢強い猫には、気の毒な病気だ。
バンビにも、早速飲ませることにしたが、さくらよりも嫌がり方が激しく、こじ開けた口を慌てて閉められたので、指を噛まれてしまった。
この子はへその緒が付いたまま、捨てられていて、私がミルクで育てたので、とても小柄で華奢だ。それで「バンビ」と名付けた。
言葉で説得すれば、猫にも通じる!
さくらは大柄でしっかりとした体つきなので、少々手荒にしても平気だが、この子には気を使ってしまう・・が、そんなことを言っていたら、悪化してしまう。ここは、心を鬼にして飲ませなくてはいけない。
頭を押さえて、口をこじ開け、喉奥に入れたり、上顎に付けたり、嫌がって暴れだすと「飲まないと駄目!治らないよ!」と怒ると、わかるのか、大人しくなってきた。最後は吐き出さないように、口を押さえて、ごっくんさせる。
途中に、血の巡りを良くする重曹水もシリンジで飲ませる。これを何回か繰り返したら、効いてきて、頻繁なトイレ行きが治まってきた。
水はよく飲むので、コップを何箇所かに置いてやった。
ただ、バンビは8歳のせいか、1日では完治せず、翌日も血尿が続いた。で、薬は続けて飲まし、1包の半分程飲んだくらいで、完治した。
ちなみに、私自身は食養生で、体温が上がってからは、長く膀胱炎にはなっていない。


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